鰹節だし継続摂取による眼精疲労改善効果
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概要
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本評価では,(1) 1日4時間以上VDT作業を行っている労働者であり,(2) 11名中9名が「眼が疲れる」「眼がかすむ」「肩,腰がこる」を感じており,(3) 平均年齢が45.7±7.8歳のパネル11名(男性)を対象に解析を行い,以下2点が明らかになった.(1)鰹節だしの4週間継続摂取により,自覚症状に関して,眼精疲労にみられる「眼が疲れる」「眼がかすむ」「涙がでる」「眼が赤くなる」などの項目が初期値に比べて主に摂取3週目,4週目で改善傾向を示した.(2)フリッカーテストの結果,主に夕方のフリッカー値が初期値に比べて摂取4週目で有意に上昇した.前観察期間のフリッカー値のΔ(朝-夕方)の平均値を基準に層別解析を行った結果,平均以上のパネルでは,顕著にΔ(朝-夕方)が低下した.平均以下のパネルでは,ほとんど変化しなかった.以上の結果から,鰹節だし摂取により眼精疲労が改善される可能性が示唆された.
- 2006-08-15
著者
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本多 正史
味の素株式会社
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石崎 太一
味の素株式会社
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黒田 素央
味の素株式会社
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黒田 素央
味の素株式会社加工食品開発・工業化センター
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石崎 太一
味の素株式会社加工食品開発・工業化センター
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黒田 素央
味の素(株)食品カンパニー 加工食品開発・工業化センター
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黒田 素央
味の素(株)食品総合研究所
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