MI, DI, OFI を用いた韓国人青年の咬合状態の評価

概要

論文の詳細を見る
韓国人青年の不正咬合の有病状況を調べることを目的に, 18歳以上の韓国人対象者149名(男性78名, 女性71名)についてDiscrepancy Index (DI), Malalignment Index (MI)ならびにOcclusal Feature Index (OFI)を用いて石膏模型上で評価を行った結果, 男性ではDI, MI, OFIの順に12.68, 9.32, 3.45, 女性ではそれぞれ10.58, 9.51, 3.34で, 有意な性差は認められなかった.また, この結果について, これまで報告された日本人, 中国人, 台湾原住民, アメリカ人男性の結果と比較したところ, 韓国人青年は全ての指数において日本人と同程度の値を示した.また, 台湾原住民を除くモンゴロイド集団はアメリカ人男性に比べてMIの値が比較的高く, 逆にOFIの値は小さいことから, 韓国人, 日本人, 台湾の中国人には叢生や歯の位置異常が共通して多く認められることが特徴的であった.
九州歯科学会の論文
1997-12-25