マイクロ流路への適用を考えた金属担持炭素膜触媒の作製法の検討とその評価
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概要
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マイクロ流路内での層流や高熱伝導特性の利点を生かす膜型触媒とガス分離膜の両性能を有する炭素膜の開発を試みた. ポリアミド酸膜に3種類の金属イオン(Ni2+, Zn2+, Cu2+)をイオン交換し, 熱処理·炭化して金属担持炭素膜を作製した. 金属イオンは炭化挙動に大きく影響を及ぼし, イオン交換後に炭化して作製した炭素膜ではマクロ孔の発達が認められた. また, 交換する金属イオンの種類を選択することにより炭素膜のミクロ構造は大きく変化することがわかった.炭素膜中の金属形態は金属単体あるいは酸化物であり, 700℃で炭化した膜中においてはCu型で約20nm, Ni型で約25nm, Zn型では約100nmの粒子が高分散で担持されており, 高活性が期待できた. また, メタノール熱分解においては水素選択性に優れていた.
- 2004-03-20
著者
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前 一廣
京都大学大学院工学研究科 化学工学専攻
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松山 秀人
京都工芸繊維大学工芸学部
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牧 泰輔
京都大学大学院工学研究科 化学工学専攻
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南 裕巳
京都工芸繊維大学工芸学部 物質工学科
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上山 友秀
京都大学大学院工学研究科 化学工学専攻
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寺本 正明
京都工芸繊維大学工芸学部 物質工学科
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松山 秀人
京都工芸繊維大学工芸学部物質工学科
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牧 泰輔
京大 大学院工学研究科
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寺本 正明
京都工芸繊維大学 工芸学部 物質工学科
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