磐梯火山の地質と火山活動史 - 火山灰編年法を用いた火山活動の解析 -
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Bandai volcano is located in the southern part of Tohoku-Honshu arc, Japan, and has been active from about 300 ka. Most recently, the volcano erupted in 1888 and the phreatic eruption caused volcanic body collapse and produced huge debris avalanche deposit. Here we present new data of the tephrochronology and volcanic geology of Bandai volcano and discuss its growth history. The tephra-loam association in this area consists of the Hayama and the Mineyama Loam Formations. Sixty-three layers of tephra are recognized in the Mineyama Loam Formation, and seventy-seven layers of tephra in the Hayama Loam Formation. The volcanic activity is classified into seven stages based on tephrochronology: Stage 1: 300 ka≤(presumed age), Stage 2: 300-280 ka, Stage 3: 250-230 ka, Stage 4: 170-85 ka, Stage 5: 75-57 ka, Stage 6: 36-28 ka, Stage 7: 24-0 ka. Pyroxene andesite lavas and tephras are eruptions of Bandai volcano throughout its activity, and more than 13 large avalanche deposits are found in Stages 2, 5, 6, and 7 including 1888 debris avalanche. Modes of eruptions were almost sub-plinian with lava effusions from Stages 2 to 3, whereas sub-plinian was subsequently followed by vulcanian with lava effusions from Stages 5 to 7. Sub-plinian eruptions occurred in the earliest phase of Stages 5, 6, and pumice falls with occasional pumice flows were associated. Stage 4 consists of two eruption types. Large debris avalanches were commonly produced related with the sub-plinian eruption, except for 1888 eruption. Bandai volcano is a complex of at least five stratocones, and resurge of volcanic activity caused collapse of pre-existed volcanic body. This cyclic feature is considered to be the behavior of the volcano.
- 日本鉱物科学会の論文
- 2001-05-30
著者
関連論文
- 中国北東部・白頭山地域の台地玄武岩マグマの成因
- A48 二重の沈み込み場における火山フロント : スラブ流体からの制約(火山の物質科学(4),日本火山学会2008年秋季大会)
- 黒部川花崗岩体の希土類元素分布と副成分鉱物 : 珪長質マグマ溜まりにおける結晶分別作用
- 大山および三瓶火山起源テフラのフィッショントラック年代とその火山活動史における意義
- ゴールドシュミット国際会議「ICP質量分析計ショートコース」
- P49 EM2の化学的特徴をもつサモア、Tutuila島火山岩に見出された2種の初生マグマ(ポスターセッション,日本火山学会2008年秋季大会)
- 後期新生代, 東北本州弧における大規模珪長質マグマ組成の時空変遷
- 海嶺下,上部マントル--MOHO遷移帯のマグマ過程 (総特集 海洋プレートと島弧の深部構造(3)IODP超深度掘削へ向けて) -- (海洋下の上部マントルプロセス)
- 停滞スラブ上方の水に富むマントル : 中国北東部・大陸プレート内玄武岩による制約
- B19 阿武単成火山群の熱ルミネッセンス年代 : 萩・笠山火山のスコリア丘は 3,000 年前に噴火した
- 354 青野山火山群マグマの起源
- 北部フォッサマグナ,鳥甲火山噴出物の岩石学 : カルクアルカリ系列火山岩類の形成過程
- 磐梯火山周辺に分布する広域テフラ
- 島弧マントルウェッジの岩石学モデルと地球化学マスバランス (総特集 マントルの構造敏感性--地震波特性,そして物質移動(2))
- LA-ICP-MS分析法による菱刈鉱床含金石英脈の石英中の微量成分の特徴と鉱液の起源
- 後期新生代, 東北本州弧における火成活動史と地殻・マントル構造
- 中国地方のフィリピン海プレートと火山活動 (総特集 西日本の地震活動) -- (2章 西日本のテクトニクス)
- マグマ供給系と地震波構造:中部日本乗鞍火山列における検討
- 実験岩石学からみたアダカイト質マグマの成因とその問題点
- ポロシリオフィオライトの生成場 : 微量成分組成からの検討
- 三宅島火山におけるマグマ組成の経時変化 (総特集 フィリピン海プレート北端部火山--マグマ供給系と長期的噴火予測)
- A44 伊豆諸島三宅島火山主成層火山体に産する玄武岩における斜長石濃集効果
- 多重トラップ地殻内マグマ供給系からもたらされた磐梯火山のテフラ
- 福島県磐梯火山のテフラ-ローム層序と火山活動史
- 315. 磐梯火山南東麓の火山灰
- 東北本州弧における第四紀火山分布とマントル構造
- タングステンカーバイトリングミルからのタンタラムとニオビウムの混染:空騒ぎ
- Whole-rock elemental abundances in sandstones and mudrocks fromthe Tanabe Group, Kii Peninsula, Japan
- 西南日本弧-東北本州弧における火成活動と深部過程(講演内容,テーマ2:東アジア大陸縁-島弧の火成作用とテクトニクス,シンポジウム,東アジア大陸縁〜太平洋の地質形成過程と深部要因)
- Late Neoproterozoic calc-Alkaline Dokhan Volcanics, North Eastern Desert, Egypt ; geochemistry and Petrogenesis
- O-166 スラブメルティングにおけるチタン石の安定性とその意義(20.深成岩・火山岩とマグマプロセス,口頭およびポスター発表,一般講演)
- O-310 中期中新世温海ドレライトに伴われる珪長質火山岩類の成因
- 北上帯の前期白亜紀アダカイト質岩の多様性とその成因 (総特集 花崗岩研究の最前線--花崗岩成因論の新地平をめざして) -- (日本列島および周辺地域の花崗岩とその成因)
- 北上山地の前期白亜紀深成活動に先行する岩脈類の岩石化学的性質
- 南部北上帯, 金華山花崗岩類の岩石化学的特徴とその地質学的意義
- 北上山地古第三紀浄土ケ浜流紋岩類の岩石学的研究-パーアルミナスなアダカイト質マグマの成因-
- 北部北上帯に産する緑色岩類の岩石化学的特徴
- 砕屑性堆積物の地球化学的研究における微量元素の役割 (総特集 地域地質研究の多様な展開--グローバルテクトニクスの深化に向けて)
- マルチコレクター誘導結合プラズマ質量分析(MC-ICP-MS)を用いた精密鉛同位体比測定:分析手法および鉛分離時に起こる質量分別
- 島弧のマスバランス--東北本州弧第四紀火山岩類を例にして (総特集 東北日本と伊豆小笠原弧の地殻・マントル構造とマグマ--subduction factoryの物質循環) -- (1章 東北日本弧--地殻・マントル構造・火成活動史)
- P-197 Bikilal-Ghimbiガブロ(エチオピア)の岩石学と地球化学(25. 深成岩・火山岩とマグマプロセス)
- シングルコラム-シングルビード鉛分離によるTIMS同位体分析
- P-98 北上帯東縁部の前期白亜紀花崗岩体中に共存するアダカイト質花崗岩類とカルクアルカリ質花崗岩類の成因関係
- O-299 東北日本弧第四紀玄武岩に対するスラブ流体, 枯渇アセノスフェア, 富化リソスフェアの寄与
- 磐梯火山の地質と火山活動史 - 火山灰編年法を用いた火山活動の解析 -
- 311. 磐梯火山の地質と岩石
- 西南日本の新生代火山活動とフィリピン海プレートサブダクション (総特集 背弧海盆・島弧・海溝系の発達過程--フィリピン海を中心に) -- (2章 火成活動とフィリピン海プレート)
- 資料 島根県八束町入江における大根島玄武岩ボ-リング調査(1998年)結果の報告
- レーザーアブレーション(LA)ICPMS法を用いたテフラ研究の未来 (総特集 明日のテフラ研究)
- A51 東北本州弧第四紀マグマの成因
- State of the Arc (SOTA) 2000 (Ruapehu, New Zealand) 参加報告
- ゴールドシュミット国際会議「ICP質量分析計ショートコース」
- 岩手火山・玄武岩質マグマの含水量
- B2-06 停滞スラブのマントル遷移層における融解 : 中国東部、山東半島玄武岩からの制約(マグマの発生,口頭発表)
- B2-01 シャツキー海台のマグマ組成と層序(マグマの発生,口頭発表)
- 同位体組成から見た東北本州弧の地殻・上部マントル多様性 (総特集 東北日本トランセクト--島弧変形と地殻活動) -- (地殻活動とテクトニクス)
- P-210 マントル-地殻漸移帯におけるマグマプロセス : ダンマウンテン・オフィオライトの例(27. 深成岩とマグマプロセス,ポスターセッション,一般発表)
- O-50 北上帯から見い出された前期白亜紀および古第三紀高Mg安山岩類について(6. 環日本海・オホーツク海の火成活動とテクトニクス,口頭発表,一般講演)
- P-205 北上帯の前期白亜紀火成活動の変遷とスラブメルティングの役割り(27. 深成岩とマグマプロセス,ポスターセッション,一般発表)
- O-338 大山火山鳥ヶ山溶岩ドームの噴火史(31. 火山岩とマグマ供給系,口頭発表,一般発表)
- P-236 火山ガラスの化学組成に基づく噴火層位と噴出源の推定 : 下部鮮新統竜の口層・向山層の例(30. 火山噴火と噴出物,ポスターセッション,一般発表)
- O-290 北上山地から見い出された前期白亜紀高マグネシア安山岩岩脈の成因とアダカイト質マグマの役割り(26. 深成岩・火山岩とマグマプロセス,口頭発表,一般発表)
- P-241 隠岐島後における末期中新世アルカリ火山岩類の成因(31. 火山岩とマグマ供給系,ポスターセッション,一般発表)
- P-239 東北本州弧、後期新生代島弧火山活動期における珪長質マグマの時空変遷(31. 火山岩とマグマ供給系,ポスターセッション,一般発表)
- P-183 オーストラリア東部・ニューイングランド褶曲帯に産するローソン石 : エクロジャイト質岩の地球化学的研究(26. 変成岩とテクトニクス,ポスターセッション,一般発表)
- P-19 北部伊豆・小笠原弧,延宝海山列に産する玄武岩類(10. 海洋地質,ポスターセッション,一般発表)
- O-332 南部東北本州弧,島弧伸長方向における第四紀火山岩化学組成の時空変遷 : 深部プロセスの検討(31. 火山岩とマグマ供給系,口頭発表,一般発表)
- 乗鞍火山列下のマグマ供給系とその地殻構造形成にはたす役割
- 369 上野玄武岩類のマグマ供給系
- 北部フォッサマグナ, 関田山脈-志久見川流域に分布する前期更新世火山岩類の岩石学的特徴 : ソレアイト系列火山岩類の形成過程
- 東北日本弧第四紀火山岩類のCe同位体比組成の空間分布
- 中国北東部・五大連池火山の玄武岩の起源
- B3-02 三ノ目潟火山のマグマ生成条件(沈み込み帯(2),口頭発表)