ミカンハモグリガ(Phyllocnistis citrella)の性フェロモンの同定と交信撹乱法による防除の試み
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概要
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ミカンハモグリガの処女雌抽出物をGC-EADおよびGC-MSにて分析し, ランダムスクリーニングですでに雄の誘引物質として見出されている(7Z,11Z)-7, 11-hexadecadienal (Z7,Z11-16:Ald)が真の性フェロモン成分であることを確認した.第2成分の探索を目的にZ7,Z11-16:Aldに関連化合物を混合しカンキツ園で誘引試験を行ったところ, 共力効果は認められず, いくつかのモノエン化合物はZ7,Z11-16:Aldの誘引活性を強く阻害することが明らかになった.さらに, 合成フェロモンを用いた交信撹乱技術を確立するため, 以下の2つの実験でZ7, キャップを配置した.誘引される雄蛾の数はコントロールに比べ低下せず, 明瞭な定位阻害効果は認められなかった.一方, Z7,Z11-16:Aldを1本当たり60mg封入したポリエチレンチューブを圃場に配置した実験では, 本種の卵や幼虫の新葉における密度低下を認めるに至らなかったが, モニタリングトラップへの雄の定位が強く阻害される結果を得た.すなわち, 無処理区では7月から9月の間に一晩当たり27〜127頭の雄蛾が誘引されたのに対し, 1ha当たり500本あるいは1300本のチューブを処理した圃場では, 雄蛾はほとんど誘引されなくなった.
- 2005-11-20
著者
-
VANG Le
Graduate School of Bio-Applications and Systems Engineering, Tokyo University of Agriculture and Tec
-
大林 延夫
Entomological Laboratory, Faculty of Agriculture, Ehime University
-
山本 雅信
Graduate School of Bio-Applications and Systems Engineering, Tokyo University of Agriculture and Tec
-
安藤 哲
Graduate School of Bio-Applications and Systems Engineering, Tokyo University of Agriculture and Tec
-
安藤 哲
東京農工大学大学院生物システム応用科学教育部生物相関システム研究室
-
Vang Le
Graduate School Of Bio-applications And Systems Engineering Tokyo University Of Agriculture And Tech
-
Vang Le
Graduate School Of Bio-applications And Systems Engineering (base) Tokyo University Of Agriculture A
-
山本 雅信
Graduate School Of Bio-applications And Systems Engineering Tokyo University Of Agriculture And Tech
-
Vang Le
農工大院base
-
Vang Le
東京農工大学 Base
-
Vang Le
Graduate School Of Bio-applications And Systems Engineering Tokyo University Of Agriculture And Tech
-
MAFI Shaban
Entomological Laboratory, Faculty of Agriculture, Ehime University
-
中田 恵久
Entomological Laboratory, Faculty of Agriculture, Ehime University
-
Mafi Shaban
Entomological Laboratory Faculty Of Agriculture Ehime University
-
大林 延夫
Entomological Laboratory Faculty Of Agriculture Ehime University
-
中田 恵久
Entomological Laboratory Faculty Of Agriculture Ehime University:(present Address)biotechnology Asso
-
Vang Le
農工大・農
-
山本 雅信
農工大・院BASE
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