極域中層大気力学の問題点と観測への要請(g.将来計画)(第2回極域における電離圏磁気圏総合観測シンポジウム : Part II)
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概要
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MAP期間中に,南極大陸で行われる中層大気観測の計画作成にひとつの指針を与える目的で,極域中層大気循環に関する現在の知識と理解を簡単に概観する.中層大気中の大規模運動は,夏冬両極の熱冷源により駆動されている.したがって,極域における循環の様相は夏と冬の季節別の特徴が著しく異なっている.一方,南北面半球の非対称性も無視できない.従来の限られた観測結果から見ると,この差異は特に波動の卓越する冬期に大きい.これらの問題を念頭に置き,近い将来,衛星,ロケット等により極域中層大気の観測を行う際に,それらの観測手段の長短を認識した上で最適の観測プログラムを作るべきことを述べる.
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