抑制波長を伴った日光蕁麻疹の1例―抑制波長の機序に関する1考察―
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概要
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47歳,男性の抑制波長を伴う日光蕁麻疹の症例を報告した.作用波長は400~500nm,抑制波長は560~610nmに存在した.作用波長と抑制波長を共に含むslide projector(SP)光を照射すると,照射終了後に膨疹が出現した.SP光に引き続いて抑制波長を照射すると,照射中のみ膨疹形成を抑制しうることが明らかとなった.またin vitroで患者血清にSP光を充分量照射し患者皮内に注射したところ,僅かな紅斑を認めたのみであった.これらの所見より,自験例の抑制波長による膨疹抑制の機序として,複数のメカニズムの存在が推定された.
著者
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吉田 彦太郎
長崎大学医学部皮膚科
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赤星 吉徳
長崎大学医学部皮膚科学教室
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大神 太郎
長崎大学医学部皮膚科学教室
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野中 薫雄
長崎大学医学部皮膚科
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村山 史男
国立長崎中央病院皮膚科
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穐山 富雄
穐山皮膚科医院
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渡辺 雅久
国立佐賀病院皮膚科
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山下 和徳
市立佐世保総合病院皮膚科
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入船 弘子
国立長崎中央病院皮膚科
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