皮膚附属器腫瘍の酵素生化学的研究 -脂腺由来の腫瘍について-
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Sebaceous gland carcinoma (SGC) と Basal cell epitheliomawith sebaceous cell differentiation (BCE+S) の臨床的,組織学的所見を述べるとともに,酵素生化学的検索を行ない,腫瘍細胞の発生母地を検討した. SGC は BCE に比べて Glucose-6-phosphate dehydrogenase(G-6-P DH) Isocitrate dehydrogenase (ICDH) α-glycerophosphate dehydrogenase (Gly-P DH) が高い活性値を示し,正常脂腺における酵素生化学的性状が腫瘍化した組織においても良く保たれていることを知リ得た. BCE+S は SGC よりも BCE に近い性状を示し,腫瘍細胞の起源としては sebaceous gland eell ではなく primitive basal cell あるいは表皮から発生した BCE か一部 sebaceous cell differentiation を示したものと考える.
- 公益社団法人 日本皮膚科学会の論文
著者
関連論文
- 乾癬:患者QOLに根ざした治療法の選択
- 皮膚リンパ腫のPUVA療法
- Desmoplastic Spitz nevus の1例
- 動脈血栓症を伴った抗リン脂質抗体症候群
- 菌伏息肉症における病期診断 : 特に画像診断の意義について
- 菌状息肉症:日常診療における注意点
- エトレチナート長期内服が骨および関節に与える影響 : 低〜中年齢層における検討
- 4.皮膚科からみた高IgE症候群(V 高IgE症候群 : 最近の知見)
- 133. 抗ras癌遺伝子産物モノクローナル抗体を用いた肺癌および癌性胸膜炎の免疫組織学的解析(呼吸器6:DNA,組織化学, 一般演題口演, 第27回日本臨床細胞学会学術集会)
- Behcet病における細菌アレルギー : 第2編 血清免疫反応と免疫組織学的所見について
- 北洋サケ・マス漁労の労働医学的研究 : 第2報 新・旧型漁船の比較を中心に
- 北洋サケ・マス漁労の労働医学的研究 : 第1報 A丸に関する調査
- Fabry 病および神崎病におけるリソゾーム内蓄積物質の免疫組織電顕およびレクチン組織電顕的解析
- 本邦第2例目の α-N-acetylgalactosaminidase 欠損症の臨床・生化学・遺伝学的特徴
- 北海道の皮膚科50年
- 皮膚に於ける酵素の組織化学
- Desmoplastic Spitz nevus の1例
- 巨大な腫瘤を形成したエクリン汗孔癌の1例
- 上口唇に生じたMerkel cell carcinomaの1例
- 数種有機水銀化合物の抗真菌薬としての応用
- Pedunculated malignant melanomaの1例
- 巨大な腫瘤を形成したエクリン汗孔癌の1例
- Bowenoid papulosis から有棘細胞癌を発症した1例
- タイトル無し
- 菌状息肉症における病期診断―特に画像診断の意義について―
- 尋常性乾癬に対するPUVA (psoralen内服+UVA照射)療法の検討 第2報:長期間PUVA療法後の皮膚の組織学的変化
- 皮膚附属器腫瘍の酵素生化学的研究 -脂腺由来の腫瘍について-
- 本邦における膿疱性乾癬の疫学
- Sézary症候群のSmall Cell Variant:—Helper T Cell機能とAdenosine Deaminase活性上昇を示した1例—