Sézary症候群のSmall Cell Variant:—Helper T Cell機能とAdenosine Deaminase活性上昇を示した1例—
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
58才男子に発症したSézary症候群のsmall cell variantを報告した。<BR> 1) 紅皮症, 全身のリンパ節腫大, 軽度の肝脾腫大を示し, 異型細胞が末梢血中および皮膚にみられた。骨髄に浸潤は認められなかつた。<BR> 2) 免疫グロブリンはIgG, A, Eは正常で, IgMが上昇していた。PPDは陰性であつた。<BR> 3) 末梢血中の異型細胞は10<I>μ</I>程の大きさで, きれこんだ脳回転状, 迷路状の核を有し, 胞体にPAS陽性顆粒をもつていた。<BR> 4) 末梢血中リンパ球はADA(adenosine deaminase)活性上昇を示し, 末梢血中の異型細胞の数と平行してその活性は変動した。<BR> 5) Sézary症候群のsmall cell variantに関して若干の考察を行なつた。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
著者
関連論文
- 皮膚科領域に対するritipenem acoxilの基礎的・臨床的検討
- 浅在性化膿性疾患に対するgrepafloxacinの臨床的検討
- Behcet病における細菌アレルギー : 第2編 血清免疫反応と免疫組織学的所見について
- 北洋サケ・マス漁労の労働医学的研究 : 第2報 新・旧型漁船の比較を中心に
- 北洋サケ・マス漁労の労働医学的研究 : 第1報 A丸に関する調査
- 北海道の皮膚科50年
- 皮膚に於ける酵素の組織化学
- 数種有機水銀化合物の抗真菌薬としての応用
- タイトル無し
- フェノチアジンによる色素沈着の1例―マクロファージ，エクリン汗腺細胞に色素顆粒が認められた1例―
- 原発性胆汁性肝硬変に合併した汎発性環状肉芽腫
- 尋常性乾癬に対するPUVA (psoralen内服+UVA照射）療法の検討 第2報：長期間PUVA療法後の皮膚の組織学的変化
- 皮膚附属器腫瘍の酵素生化学的研究 -脂腺由来の腫瘍について-
- Sézary症候群のSmall Cell Variant:—Helper T Cell機能とAdenosine Deaminase活性上昇を示した1例—