リザベンの血清GOTおよびGPT測定におよぼす影響
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概要
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リザベン(トラニラスト)を乾癬およびアトピー皮膚炎10例に400mg/日以上の内服投与をおこなつた。2週間以上内服した時期の肝機能を測定すると, 通常のSMAC法で測定した場合, 10例中7例がGOT, GPT高値(測定不能)を示した。この血清を別の方法(Reitman-Frankel法)で測定すると, GOT, GPTいずれも正常域で, 真の肝機能障害ではないと思われた。分析の結果, リザベンの吸光スペクトルは340nmで, SMAC法の測定波長と偶然一致しており, またGOT·GPT測定試薬系への非特異的干渉効果も加わつて, 血中のリザベンによる吸光増大をおこすものと考えられた。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
著者
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木下 幸子
九州大学医学部附属病院検査部
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服部 幸子
九州大学医学部附属病院検査部
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中原 睦子
九州大学医学部附属病院 検査部
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占部 治邦
九州大学医学部皮膚科学教室
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中山 樹一郎
九州大学医学部皮膚科
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旭 正一
九州大学医学部皮膚科
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石井 信子
九州大学医学部附属病院臨床検査部
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