Baekeland-Benderの仮説とその背景 (1):合成樹脂化学史ノート(第25報)
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概要
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1925年L.H.BaekelandとH.L.Benderは "Phenol Resins and Resinoids" という論文で67編もの文献を引用し, 自分らの実験を加えてフェノール樹脂生成反応に関する仮説を提案した。それはアルデヒドとフェノールは, はじめアセタールを作り, 次に転位反応が起ってジフェニルメタン系の化合物になるというものである。その後この説は十分な検討もされないまま否定されたような形になっている。そこで彼らが引用した文献を歴史的に配列, 検討し仮説の背景を明確にしたいと思い, まず本報ではA.v.Baeyer以下E.Jäger, ter Meer, R.Fabinyi, A.Steiner, W.Trzcinski, A.Michael, L.Claisen, A.Claus等1872年から1887年までの論文を抄録することとした。
著者
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