フェノール樹脂の初期縮合物 (1):合成樹脂化学史ノート(第13報)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
フェノールとホルムアルデヒドの初期中間体を合成する研究のうち, まづ英国のR.H.Hunter一派の "Phenol-Formaldehyde and Allied Resins" 連続報のI~V報 (1951~1957) を抄録した。極めて困難かつ開拓者的研究であったので, 当初彼等が目標とした "2核体アルコール"と"3核体ノボラック"の合成は遂に完結しなかった。1952年H.L.Bender一派は有名な論文"Purified Chemicals and Resins from Phenol and Formaldehyde"でHunterらの目標に一歩近づいたが, 1954年に至りS.R.Finn一派が理論的に考え得る"2核体モノアルコール"6種, "3核体ノボラック"7種全部の合成に成功した。これらの業績を紹介すると共に前報に引続き原著者とは無関係に中間体の融点に関し部分的な"まとめ"を行った。なお縮合物の名称が大変長くなるので原報のものを最初に書き, 以後はその化学式の番号を使うことにした。
- Japan Thermosetting Plastics Industry Associationの論文
著者
関連論文
- Baekeland-Benderの仮説とその背景 (1):合成樹脂化学史ノート(第25報)
- フェノール・ノボラックとDr.M.Koebner
- フェノール樹脂の初期縮合物 (1):合成樹脂化学史ノート(第13報)
- G. Zigeunerと尿素樹脂 (2):合成樹脂化学史ノート(第31報)
- フェノール樹脂の分解反応 (1):合成樹脂化学史ノート(第16報)
- ベンゾジオキサン環とフェノール樹脂化学:合成樹脂化学史ノート(第23報)
- フェノール樹脂の分解反応 (2):合成樹脂化学史ノート(第17報)
- フェノール樹脂の初期縮合物 (3):合成樹脂化学史ノート(第15報)
- フェノール樹脂化学と仮説:合成樹脂化学史ノート(第29報)
- F. S. Grangerとフェノールジアルコール:合成樹脂化学史ノート(第20報)
- Baekeland-Benderの仮説:合成樹脂化学史ノート(第28報)