ベンゾジオキサン環とフェノール樹脂化学:合成樹脂化学史ノート(第23報)
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概要
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E.Zieglerの "フェノールアルコール" という13報に亘る連続報のうち, I, II, III, VI報はフェノール類とホルムアルデヒドおよびベンズアルデヒドの酸縮合反応に関するものである。その結果ベンゾジオキサン環化合物が出来, それがフェノール樹脂中にも生成する筈というのが彼の説であるが, このベンゾジオキサン環化合物は1904年W. Borsche, A. D. Berkhoutによりはじめて合成された。その後F. D. Chattaway, H. v. Euler, C. A. Buehler, D. R. Mehtaらにより研究されたが, 相互連絡も少く従ってフェノール樹脂との関係もはっきりしないので, これらの論文を検討した後にZieglerの4つの論文を紹介することとした。しかしフェノール樹脂との関係は仮説の域を脱し得なかった。
- Japan Thermosetting Plastics Industry Associationの論文
著者
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