フェノール樹脂の分解反応 (1):合成樹脂化学史ノート(第16報)
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概要
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フェノール樹脂の熱分解実験はかなり古くから行われている。まず1章でW.Herzog (1921), H.Lebach (1929), I.Allen, V.E.Meharg, J.H.Schmidt (1934) らの定性的な研究を紹介した。1936年, N.J.L.Megson とH.I.Waterman, A.R.Veldmanらが殆ど同時にかなり定量的な論文を発表したので, 2章でWatermanらの論文を, 3章でMegsonの論文を解説した。一方低分子の有機化学では, 現在高分子工業で重要な地歩を占めている "ビスフェノールA (ジヒドロキシジフェニルジメチルメタン)" 関聯化合物の分解反応の研究がかなり行われているので, 4章にDianin (1891), J.v.Braun (1929), J.B.Niederl (1937) らの研究を紹介し, 樹脂化学との関係を見い出そうと試みた。
- Japan Thermosetting Plastics Industry Associationの論文
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