F. S. Grangerとフェノールジアルコール:合成樹脂化学史ノート(第20報)
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概要
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まずF. S. Grangerの "フェノールとホルムアルデヒドの縮合反応" という4報から成る論文のI, II報を紹介する。I報 (1932) では<I>o</I>-クレゾールの単核と2核のジアルコールを分離し, II報 (1937) では<I>o</I>-および<I>p</I>-クレゾールジアルコールの縮合反応を主として加熱減量から検討している。次で<I>o</I>-クレゾールジアルコール類の構造を決定し, かつ加熱減量の分析的研究を開始したF.Hanus (1940) らの論文を紹介し, ジアルコールの加熱減量はメチロール基と同数のH<SUB>2</SUB>O×2であるというGrangerの考えとH<SUB>2</SUB>O×1であるというHanusの考えをW. Charlton, L. E. Perrins (1947) の理論を交えつつ追求し, 最後にHanusの実験結果を再調してこの分野になお残っている問題点を指摘した。
- Japan Thermosetting Plastics Industry Associationの論文
著者
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