集中治療センターにおける中心静脈カテーテル関連血流感染防止への取り組み
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概要
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2006年に当院の集中治療センターにおける中心静脈カテーテル関連血流感染の現状を把握するために後ろ向き調査を行った．その結果7.82件/1000 CVライン日と極めて高い感染率を示したため，サーベイランスの必要性を感じ2007年より開始した．感染率低減にむけ後ろ向き調査結果の分析や，その後のサーベイランス結果の分析により導き出された，各種中心静脈カテーテル関連血流感染防止策を講じてきた．その結果サーベイランス開始直後は感染率が5.9件/1000 CVライン日であったが，2011年後期には1.9件/1000 CVライン日へと低下がみられた．感染率の低減はおそらく閉鎖式輸液ラインの導入と併行して行った，各種中心静脈カテーテル関連血流感染防止策の着実な実行によるものであろう．また，サーベイランスデータを分析し医療者にフィードバックしながら危機感を共有していくICTの姿勢が，感染率の低下に大きく寄与したものと思われた．
著者
-
庄司 知摩
鶴岡市立荘内病院 薬局
-
鈴木 聡
鶴岡市立荘内病院 外科
-
加藤 幸子
鶴岡市立荘内病院 感染対策チーム
-
若松 由紀子
鶴岡市立荘内病院 感染対策チーム
-
土屋 宏美
鶴岡市立荘内病院 感染対策チーム
-
栗田 香
鶴岡市立荘内病院 感染対策チーム
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