精油成分,食品添加物,過酢酸および界面活性剤がヒスチジン脱炭酸酵素活性の阻害に及ぼす影響
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概要
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各種抗菌物質がヒスチジン脱炭酸酵素の活性に及ぼす影響を検討した.Morganella morganii NBRC3848の粗酵素液を調製し,酵素活性に及ぼす影響を評価した.45種類の供試試料のうち26種類を作用させると酵素活性が有意に( p<0.05)低下したため,26種類の供試試料が酵素活性を阻害していると考えられた.しかし,これらの供試試料がヒスチジンおよびヒスタミンを分解した可能性があるため,ヒスチジンおよびヒスタミンを反応させた後の回収率を測定した.次亜塩素酸ナトリウムでは両物質の回収率は0%となり,過酢酸では2~3割の回収率の低下が見られたが,後者は酵素活性を阻害していると考えられた.その他の25種類の供試試料では,ヒスチジンおよびヒスタミンの回収率はほぼ100%となった.そのため,25種類の物質が酵素活性阻害能を有していることが明らかとなった.
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