副甲状腺ホルモン分泌刺激試験としてのNa<SUB>2</SUB>-EDTA負荷試験
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概要
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3.75mg/Na<SUB>2</SUB>-EDTAを4mg/kgのプロカインとともして点滴静注すると血清カルシウムは明瞭に低下を示し, 内分泌代謝機能に異常のみとめられない正常者では, 3時間後の血清カルシウムの回復から推定される期待回復時間は5.4±0.4時間であり, 又血清副甲状腺ホルモンは0.4±0.02ng/mlから1.8±0.21ng/mlまで約5倍に上昇した.術後及び特発性副甲状腺機能低下症では, 期待回復時間の延長が見られ, 血清副甲状腺ホルモンの上昇は殆ど見られず, 1例で正常値に達したのみであつた.Na<SUB>2</SUB>-EDTAは血清カルシウムを低下せしめ副甲状腺ホルモンの分泌を刺激し, 副甲状腺予備能の検査に有用であると思われる.
- 一般社団法人 日本内分泌学会の論文
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