小児気管支喘息に於けるテオフィリン投与法に関する研究-2-持続性テオフィリン・ノスカピン製剤(テオナ,テオナ-P)投与における血清テオフィリン濃度と臨床効果について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The clinical effects of sustained-release theophylline (Theona or Theona-P) and its serum theophylline level were studied in 21 asthmatic children. In the first group consisting of 11 cases receiving a single dose of Theona or Theona-P, 8.6±1.4mg/kg, the average serum theophylline level was measured across several time intervals ; 2.1±1.9μg/ml after 1 hr, 4.0±2.3μg/ml after 2 hrs, 5.5±1.9 μg/ml after 4 hrs, 7.5±2.5μg/ml after 8 hrs, 6.3±1.3μg/ml after 12 hrs, 3.0±2.5μg/ml after 12 hrs. The mean value of the maximal serum theophylline level was 8.0±2.4μg/ml 8 hrs following administration in 72% of the cases and 12 hrs after administration in 28% of the cases. In the second group consisting of 10 asthmatic children receiving average doses of 8.7±2.1 mg/kg/dose every 12 hrs, clinical efficacy and serum theophylline levels were measured. In our study, the average serum theophylline level was maintained with a slight variance of below or above 10μg/ml throughout the day. The mean difference between maximum and minimum serum theophylline levels was 4.3±2.3μg/ml with a 12-hr dosage regimen. In the second group, the frequency of asthmatic attack was significantly decreased and, also, pulmonary function test (PFR) showed remarkable improvement. Eighty percent of the clinically moderate and severe cases experienced therapeutic benefit after a 12-hr administration of sustained-released theophylline preparation.
- 学校法人 昭和大学・昭和医学会の論文
著者
-
有田 昌彦
昭和大学医学部小児科
-
有田 昌彦
昭和大学医学部小児科学教室
-
福岡 圭介
昭和大学医学部小児科学教室
-
朱 博光
昭和大学医学部小児科学教室
-
林 義久
昭和大学医学部小児科
-
横内 英明
昭和大学医学部小児科学教室
-
松本 貴美子
昭和大学医学部小児科学教室
-
新谷 仁
昭和大学医学部小児科学教室
関連論文
- MS5-10 乳幼児喘息患者におけるブデソニド吸入用懸濁液の唾液中コルチゾール濃度に及ぼす影響(MS5 小児気管支喘息の病態と治療,ミニシンポジウム5,第21回日本アレルギー学会春季臨床大会)
- 297 学齢期の小児に対するスクラッチテストについて(7年間の白老町の調査より)
- 585 日光における学童のスクラッチテスト陽性率
- 246 学童におけるスクラッチテスト陽性率の経時的変化 : 陰性化について
- 血清中の特異的IgG_4抗体の臨床診断上の意義について
- 疫学調査による乳幼児期のアトピー性疾患発症と栄養法との関係
- 247 疫学調査による乳幼児のアトピー性疾患発症と家族のアトピー性疾患既往歴との関係
- アトピー素因児に対する部分分解ミルクの免疫学的および栄養学的意義
- 386 少量のチーズ摂取にてアナフィラキシー症状を呈した耐性を獲得しつつある牛乳アレルギーの1例
- 乳児期のアトピー性皮膚炎と食物除去
- 457 ベンチロメーターVM1の評価
- 188 食物アレルギー児における食物抗原負荷試験前後での血中Leukotriene(LT)の経時的変動について
- 376 吸入補助具(Faisonair^R)を用いたインタールエアロゾル^Rの有用性 : MDI使用困難例に対して
- 2. 消化管のアレルギー (4 I型アレルギーのターゲット組織・器官 : 新しい焦点)
- 2. 小児科の立場から (3 喘息の治療における吸入療法の役割)
- 565 食物アレルギー児における食物抗原負荷試験前後での血中LeukotrieneB_4(LTB_4)の経時的変動について
- 21 小児アレルギー疾患児におけるプリツクテストについての検討 : プリツク針について
- 410 3〜4ヶ月健診時における食物除去の現況 : アンケート調査から
- 286 タンニン酸アルブミンによるアナフィラキシーショックの一例
- 393 食物アレルギー児の食物負荷試験前後における血中 Tryptase の変動について
- 205 食物およびスクラッチテスト用アレルゲンエキス中のコリン濃度の検討
- 202 食物アレルギー児の腸管透過性の検討(第6報)
- 果物・野菜のアレルギー
- 195.ミルク, 卵白アルブミンに対する IgG 抗体の測定(小児アレルギー)
- 31.小児気管支喘息における免疫療法の検討(第2報) : 長期免疫療法の有効例, 無効例における免疫学的検討(気管支喘息:治療I)
- 卵アレルギー小児における卵白抗原, オバルブミン, オボムコイドのIgE抗体ならびにIgG抗体
- Melnick-Needles症候群の1例
- ステロイド剤--小児科 (特集:アレルギ-疾患の治療と抗炎症剤)
- 200 スキーが喘息児の肺機能に及ぼす影響
- 108 食物アレルギーをもつ母親における性格テストおよび親子関係テスト (第2報)
- 62 食物アレルギー児の腸管透過性の検討
- 80 D.S.C.G.エアゾルのE.I.A.予防効果についての検討
- 367 小児気管喘息でのアレルゲン吸入誘発試験の再現性について
- 小児気管支喘息における抗原吸入誘発試験の再現性に関する検討
- 349.卵アレルギーの関与が推定されたネフローゼ症候群の1例 : その免疫学的検討( アレルゲン(IV)食物アレルギー)
- 序説
- 小児アレルギ-疾患におけるスクラッチテストとRASTに関する研究
- 小児気管支喘息に於けるテオフィリン投与法に関する研究-1-アミノフィリン静注および点滴静注における血清テオフィリン濃度について
- 小児気管支喘息に於けるテオフィリン投与法に関する研究-2-持続性テオフィリン・ノスカピン製剤(テオナ,テオナ-P)投与における血清テオフィリン濃度と臨床効果について