小児気管支喘息における抗原吸入誘発試験の再現性に関する検討
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概要
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同一生活環境下にある長期入院療法中の小児気管支喘息児を対象にしてハウスダストによる抗原吸入試験を行い再現性について検討した.(1)IARの再現率は陽性基準をPFR 20%以上低下とした場合は87%, 陽性基準をPFR 15%以上低下とした場合は93%であった.また, LARの再現率は陽性基準をPFR 20%以上低下とした場合は55%陽性基準をPFR 15%以上低下とした場合は62%であった.(2)DARを示す症例でのLARは, IARによる発作強度に影響される傾向を示した.(3)IARの再現が良い症例でもLARの再現が良いとは限らなかった.(4)本試験の再現性と毎日のPFR(アレルゲン吸入誘発試験前1週間のPFRの変動), アセチルコリンに対する気道過敏性試験, 血清IgE値ならびにRASTなどの成績との間には一定の関連は認められなかった.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1985-09-30
著者
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