実験排水中に溶存する揮発性有機化合物の曝気除去プラントの設計指針

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概要

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ジクロロメタンやベンゼンなどの有毒揮発性有機化合物（VOC）は微量ながら水中に溶解するので，生態系へ悪影響を及ぼすことから，法律により排水（下水）中の排除基準濃度が定められている。特にジクロロメタンは，VOCの中でも水中への溶解度が顕著に大きく，要排除VOCの中で最も曝気除去し難い物質である。曝気プラントの設計には除去速度データが不可欠であるが，ジクロロメタンに関してはビーカースケールでの除去速度しか公表されていない。そこで本研究では，このビーカースケール文献値を用いて設計・設置した３槽直列型連続式小規模曝気プラントを用いて，回分曝気実験を行い，ジクロロメタンの実用レベルでの除去速度を求め，文献値の妥当性を検討した。さらに，同規模のVOC曝気除去プラントを設計する際の指針として，実験結果に基づいた設計結果の概略を示した。
大学等環境安全協議会の論文

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