ゴム用老化防止剤の濾紙電気泳動
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概要
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濾紙電気泳動法を応用していろいろなゴム用老化防止剤を迅速に分離•確認する方法について研究した. 老化防止剤の大部分は水に難溶性であり, そのままでは電離しないのでスルファニル酸のジアゾニウム塩とカップリングさせてアゾ色素とすると品種によってそれぞれ特有の発色を示すと共に電離性を生ずる. このアゾ色素について濾紙電気泳動を行なわせれば各種の老化防止剤の検出が可能となる. すなわち, アミン系老化防止剤は酢酸溶液とし, 同じく酢酸に溶解したジアゾニウム塩とカップリングさせ, 酸性電解液 (酢酸•イソプロパノール•水混合系) を用いて電圧700Vにおいて電気泳動を行なわせ, またフェノール系老化防止剤は, エタノール性水酸化ナトリウム溶液に溶解し, ジアゾニウム塩とカップリングさせた後, ホー砂水溶液, またはホー砂の含水メタノール, あるいはエタノール溶液を電解液として電気泳動を行なわせた. 適当な時間通電後, 濾紙上における物質の色と移動距離を観測することによつて各老化防止剤の検出が容易であった.
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