変性卵白アルブミンに関する研究 : (第2報) 変性卵白アルブミンの aggregationに関する粘度的研究
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概要
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(1) 変性卵白アルブミンの酸性溶液についての条件下に於ける変性アルブミンのaggregationの変化を粘度を目安として観察した.その結果aggregationの促進を予想される条件下では常に粘度の上昇を伴うことを認めた. (2) 変性アルブミンのaggregationの状態は溶媒のpHとイオン強度によって著しく支配され, pHが等電点に近い程,又イオン強度が高い程,溶液の粘度は上昇した. (3) 50°に加温することにより溶液の粘度の上昇は著しく促進せられた.又超音波の照射により粘度は急激に定値にまで低下した. (4) 変性卵白アルブミン溶液の粘度の上昇は,線状又は網状の変性分子の集合体が更に相連繋して網状構造を拡大することによって起ると考えた.
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