クロロフィルの加熱変化に関する研究(第1報) : クロロフィルの分解条件について
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概要
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(1)クロロフィルの加熱変化は酵素作用によらず,主として加熱による化学的変化と思われる. (2)その変化はpH 5.7〜7.0の範囲ではpHが低い程大きい. (3)加熱温度が茶の場合60°以上,ホウレン草80°以上で変化が生ずるが,温度が高い程加熱時間が短くて同様な変化を起す. (4)クロロフィルaはクロロフィルbに比べて不安定で,共存するアニオンにより変化が影響される.又pH 6.0〜7.0ではpHが高い程安定性が増す. (5)クロロフィルbはpH 6.0〜7.0では安定で,その変化に差が認められない.又共存イオンに影響されない.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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