L-グルタミン酸醗酵におけるバクテリオファージの研究(第1報) : バクテリオファージの確認
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概要
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(1) L-グルタミン酸醗酵における原因不明の醗酵遅延現象がバクテリオファージによるものであることを確認した. (2) このバクテリオファージL1はL-グルタミン酸醗酵細菌Brevibacterium lactofermentum No. 2256を宿主とし,電子顕微鏡的観察では頭部50×50mμ,尾部350×10mμであった. (3) Brevibacterium lactofermentum No. 2256はこのバクテリオファージL1に感染し,典型的な比濁減少を呈するが,これにはその際の培地組成が大きな影響力をもっておりL-グルタミン酸醗酵培地では比較的ファージ阻害が弱いようである.さらにバクテリオファージ感染による比濁低下後の比濁回復にgrowth factorの追加添加が効果あることを明らかにした. (4) バクテリオファージL1を使用しフラスコ・スケールにおいてL-グルタミン酸醗酵阻害を再現した.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
著者
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岡田 弘
味の素株式会社中央研究所
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椎尾 剛
味の素株式会社川崎工場
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土屋 卓児
味の素株式会社川崎工場
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角田 俊直
味の素株式会社中央研究所
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亀山 厳
味の素株式会社
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椎尾 剛
味の素株式会社
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角田 俊直
味の素株式会社
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土屋 卓児
味の素株式会社
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