漆に関する研究(第3報) : 漆ガム質について(その2) グルキュロン酸の確認
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概要
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(1) グルキュロン酸とガラクチュロン酸を水素化硼素ナトリウムで還元した.前者からはソルビトールを得たが,後者からはガラクトン酸と考えられる物質の生成は認められたが,ダルシトールの生成は見られなかった. (2) 漆粗ガム質より分離精製して得た,電気泳動的に均一な一多糖類-Bs分画-の加水分解物から分離したウロン酸成分及び組ガム質の加水分解物について,それぞれ水素化硼素ナトリウム還元を行ない,還元生成物のイオソ交換クロトグラフィーによる検索を試みた.ソルビトールの存在は確認することはできたが,マンニトールは認めることはできなかった.このことから漆ガム質中にはグルキュロン酸が存在し,マンニュロン酸は含まれていないことを推定した.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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