エンドウ種子子葉のフォスフォエノールピルビン酸カルボキシラーゼの性質
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概要
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エンドウ種子子葉から, PEPカルボキシラーゼを分離し,硫安分画, DEAE-セルロースおよびセファデックスG-150カラムクロマトグラフィーにより,約600倍に精製した.この酵素は比較的不安定であり,熱および希釈によっても失活しやすいが, 50%飽和硫安溶液およびグリセロールによって安定化される.この酵素に対する代謝中間体の影響を調べた. G-6-P,コハク酸,アスパラギン酸,グルタミン酸,トリプトファンはpH 8.7のときは,ほとんど影響を与えないが, pH 7.3では酵素活性の10〜20%の影響を与えた.また,基質濃度の高いとき(0.5mM)には影響を与えなかった3-PG,コハク酸,グルタミン酸,アスパラギン酸,アスパラギンが,基質濃度1の低いとき(0.1mM)に阻害効果をあらわした.これらの結果から,本酵素に対するpHおよび基質濃度による代謝中間体の影響の違いを細胞内の代謝調節の面から考察した.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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