発芽大豆のコリンに関する研究(第1報) : 大豆の発芽時における遊離コリンならびに脂質コリン量の変化について
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概要
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大豆を暗所, 28°Cで発芽させ,発芽期における遊離コリンおよび脂質コリンの量的変化を各組織について調べた.その結果,子葉の脂質コリンは発芽6日間で約1/2に減少したが,遊離コリンは発芽1日目に約70%増加し,その後,急速に減少して5〜6日目にはそのほとんどが子葉から消失した.しかし,子葉以外の組織における両コリンの変化は比較的緩慢で,徐々に増加して発芽6日目に最高値に達したが,両コリン量をあわせても子葉から消失した遊離コリンの約50%にすぎなかった.したがって,子葉以外の組織におけるコリンがすべて子葉から移行したと仮定しても,子葉から消失した脂質コリンの大部分および遊離コリンの約50%はその行方が明確でなく,これらの代謝経路に興味が持たれる.
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