Asperpgillus amstelodamiに関する研究(第5報) : ascosporeの示すインベルターゼ作用およびその溶出機構とascosporeの熟度との関連性について
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概要
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(1) Aspergillus amstetodamiのascosporeは発芽しない状態でインベルターゼ作用を示した. (2) ascosporeのインベルターゼは容易に抽出される可溶性区分と,細胞を破壊しても抽出されない不溶性区分があることが示された. (3) ascosporeの収穫のための培養日数(胞子熟度)が多くなるとascospore自体が示すインベルターゼ活性は大きくなり,同時に胞子のグルコサミン含有量は増加するが,インベルターゼの可溶性区分は逆に減少することが認められた. (4)ascosporeのインベルターゼの不溶性区分は緩衝液で再抽出しても溶出されないが,カタツムリ酵素溶液で再抽出を行なうといちじるしい量のインベルターゼが溶出された.この際ascosporeの発芽率はカタツムリ酵素処理によってなんら影響を受けず,胞子は損傷されることなくインベルターゼの溶出が促進されることが明らかとなった.
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