緑豆発芽体の酸性ホスファターゼについて(第1報) : 酸性ホスファターゼの精製および性質
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概要
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緑豆発芽体の酸性ホスファターゼを冷水抽出,セファデックスG-25ゲル濾過,硫安塩析,DEAE-セルロースによるカラムクロマトグラフィー,そしてセファデックスG-200ゲル濾過によって約420倍に精製し,その酵素的性質を検討した. (1) ρ-=ニトロフェニルリン酸に対するKmは2.7×10-4Mであった. (2) 最適pHは4.65であった. (3) pH 7.0で,熱に対する安定性は40°Cでは1時間後,全く失活しないのに対し,60°Cでは10分で60%失活し,1時間ではほとんど完全に失活した. (4) 基質特異性についてはρ-トロフェニルリン酸,フェニルリン酸,β-グリセロリン酸,グルコース-6-リン酸,5-AMP,無機ピロリン酸を水解するが,3-AMPは水解しなかった. (5) ビス-(ρ-ニトロフェニル)リン酸に対するホスホジエステラーゼ活性は示さなかった. (6) Zn2+,PO3-4,F1-,Mo7O6-24,L-酒石酸で強く阻害された.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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