通風管をプラスチックハウスの温風暖房に利用する場合の温度の解析
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概要
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1. 温風暖房機に通風管を使用して, ハウス内のトンネル内を暖める場合と, トンネルを外してカーテン内を暖める場合について解析し, また実測と比較した。2. 通風管をトンネル内に通し, 管内の空気をトンネル外へ放出する場合, 暖房機から遠くなるほどトンネル内気温は低くなる。トンネル末端の気温低下をいちばん少なくする条件は, トンネルの熱の伝達率; h1kcal/m2h°C, 通風管熱伝達率; h2kcal/m2h°C, トンネル内地表熱伝達率; h3kcal/m2h°C, トンネルの半径; r1m, 通風管の半径; r2m, 通風管内の風速; vm/h, 空気の比重; wkg/m3, 空気の比熱; cPkcal/kg°C, として, 2h2r1/r2vwcP•(πh1+h3)/(πr1h1+2πr2h2+2r1h3)=1 である。3. 通風管をトンネル内に通し管内の空気をトンネル内に放出する場合 (通風管の長さはトンネルより少し短い)通風管の放出端付近でトンネル内気温が高温になりすぎる。暖房機の送風量が大きいほどトンネル内気温は均一になる。4. 通風管をトンネルに通す二つの場合について埼玉県羽生市の大型ハウスで測定した結果は理論と大体適合した。5. トンネルをはずしカーテンをして通風管を使用する場合, カーテン内気温の解析は2. のトンネル内に通風管の空気を放出するときのトンネル内表温のと同様である。6. 4. のカーテン内気温について埼玉園試のファイロンハウスで測定した結果に適合するように解析で求めた式の定数を決定した。7. 通風管の空気をカーテン内に放出する場合について数値計算して次のことがわかつた。カーテン内の気温分布のかたよりを少なくするためには, 通風管の半径を太くし本数も多くし, また通風管内の空気の流速を大きくすることが有効である。3×104kcal/hおよび2×104kcal/hの発熱量をもつ2つの暖房機のあいだでは, 最高温度にかなり差が生じるが, 最低温度は1°Cと違わない。外気温が10°C下がるとカーテン内気温は3.4°C下がる。カーテン内地表温が10°C下がるとカーテン内気温は6.6°C下がる。
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