土壌の種類及び三要素施肥の違いがポットマムの生育と開花に及ぼす影響
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概要
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ポットマムの生育と開花に及ぼす土壌の種類の違いと三要素施肥の影響を知ろうとして, 沖積土と火山灰土を用い, 窒素は液肥で100, 250, 400ppm, りん酸は元肥で鉢当り1,3g, カリは液肥で200, 400, 600ppmとしこれらを組合せた区を設けた.1. 土壌の種類の違いによる差は大きく, 沖積土は火山灰土に比べて葉数, 葉長, 葉重, 花重などの生育量がまさった.2. 窒素高濃度 (400ppm) 施用は, 初期では生育を抑制し, 開花時では花重を大にした. 窒素施用濃度が高くなるにつれて開花日が早くなった. りん酸は増施により生育量が増大した. カリは生育初期の高濃度施用は生育を抑制したが, 開花時では高濃度がまさった. 窒素とカリは生育初期は低濃度とし, 中, 後期に濃度を高くするのがよい.3. 土壌の種類と三要素施肥との関連は大きく, 沖積土は火山灰土より窒素高濃度施用による初期の生育抑制の度合は少く, 後期の生育増は大きかった. りん酸増施効果は火山灰土で大きかった. 火山灰土ではりん酸増施により沖積土に対する開花日の遅れがなくなった. カリの施用効果は沖積土で大きかった.4. 三要素の交互作用は, 生育量といずれの二要素間でも概して正の相関がみられたが, 窒素とりん酸で最も大きかった.5. 土壌の種類と生育時期に応じて, 三要素のバランスのとれた施肥をすることが大切である.
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