胚珠と開花個体へのコルヒチン処理によるCyclamen persicum.とC.hederifoliumの複二培体の作出
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概要
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c.persicum(2n=48)とC..hederifolium(2n=34)の交雑は胚珠培養を適用することによって雑種個体(2n=41)が得られるが,その雑種個体は不稔となり,育種素材としては利用できない.本試験では交雑胚珠のコルヒチン処理と培養,及び雑種の開花個体へのコルヒチン処理によって複二倍体(2n=82)を育成し,その特性を調査した.C.persicum二倍体晶種を種子親にしてC. hederifoliumの花粉を交配した.交配後,21日目に子房を採取し,表面殺菌後,コルヒチン0.05%を含むMS,ショ糖3%,pH5.8の固形培地に胚珠を胎座に付けたまま置床し,2ポC,暗黒下で処理を行なった.一定期間処理した後,MS,ショ糖3%,ココナットミルク10%を含むpH5.8の固形培地に移植して2ポC,暗黒下で培養した.無処理の胚珠からは雑種が発芽個体の形で得られた(Fig.1A).10日,15日間コルヒチン処理した胚珠からエンブリオジェニックカルスが得られたが(Fig.1B),20日,25日問処理した胚珠は全て枯死した.このエンブリオジェニックカルスをMS,ショ糖3%の固形培地に移すことによって胚横体が得られた(Fig.1C).これらの胚横体から116個の開花個体が得られ,このうち38個体が稔性を有していた
- 日本育種学会の論文
- 1994-06-01
著者
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