Cyclamen persicum.×C.hederifolium Aitonの雑種と複二倍体における染色体対合と花粉および種子稔生
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
C.persicum倍体× C.persicumの雑種と梅二倍体の染色体対合と花粉及び種子稔性を調査した. C.persicum(2n=2X=48)及びC.hederifolium(2n=34)の花粉母細胞の第一中期における染色体の平均対合数は,それぞれO.13I+23,931とO.15I+16.92nであった.これらの種の花粉母細胞は第一終期及び四分子期において正常な分裂を示し,稔性のある花粉を作り,自家受粉によって種子を産出したC. persicum.×C.hederifolium の雑種(2n=41)の花粉母細胞の第一中期における二価染色体の形成割合は低く,平均対合致は35.39I+2.81IIであった、この雑種は,第・一終期に不均等な染色体の分離を示し,多数の小核を形成し,四分子期には核の大きさが違う小胞子を形成した.これらの小胞子は,花粉有糸分裂までに全て退化し,不稔花粉となった、この雑種に C.persicumの花粉を交配したが,種子は得られなかった.一方,C. persicum.×C.hederifoliumの複二倍体(2n=82)の花粉母細胞の第一中期における二価染色体対合頻度は高く,平均対合致はO.51I+40.75IIであった.この複二倍体の花粉母細胞は第一終期及び四分子期に正常な分裂を示し,花粉稔性を有し,白象受粉によって種子を産出した.これらの観察から,シクラメン属のなかで C.persicumと C.persicumは遺伝的に遠縁の種であると考えられた
- 日本育種学会の論文
- 1994-12-01
著者
関連論文
- 胚珠培養によるシクラメンの四倍体園芸品種 (Cyclamen persicum) と四倍体野生種 (C. purpurascens) の複二倍体の作出
- 胚珠培養によるAlstroemeria light L.hybridとA. pelegrina L.var.rosea間の種間雑種の育成
- Cyclamen persicum と C. hederifolium の複二倍体の生育と開花
- 胚珠培養によるシクラメンの種間雑種(Cyclamen persicum×C.hederifolium)の作出
- Cyclamen persicum.×C.hederifolium Aitonの雑種と複二倍体における染色体対合と花粉および種子稔生
- 胚珠と開花個体へのコルヒチン処理によるCyclamen persicum.とC.hederifoliumの複二培体の作出
- シクラメンの葯培養による花粉由来植物の作出
- リアトリスの周年生産に関する研究-1-生育相について
- 胚珠培養によるCyclamen persicum MILL.とC. hederifolium AITON.の種問雑種の作出
- フウリンソウの開花調節に関する研究-1-開花に及ぼす播種期,加温開始時期,加温程度,日長の影響