Clivia miniata REGEL (ウケザキクンシラン) の開花に及ぼす温度効果
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概要
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1. Clivia miniata の正常開花をもたらすための温度条件をしらべ, 早期促成の可能性を追求した.2. 出らいのためには花器完成後, 低温を経過することが必要である. この低温を自然低温にたよる場合, 大阪地方の気温では, 最寒期の1月以降でも50日間, 株を無加温の条件におく必要があることを認めた. 恒温室を用いた実験結果では15°Cは低温として作用せず, 10°Cで効果が認められた. しかし, 10°Cの低温も45日以下では充分な効果を示さなかつた.3. 低温が不充分であると, 出らいしても花茎が伸長せず, 花らいは葉の基部につつまれた状態で開花した.4. 低温によつて出らいがもたらされたのちは, 20°C以上の高温が開花を促進した. 低温不足の株に補光して長日を与えると正常開花がもたらされ, 長日による低温補助効果が示された.5. 早期促成を目的として60日間10°C恒温の処理を8月20日から開始すると出らいがみられなかつた. しかし9月20日開始では過半数が12月下旬に, 10月20日開始では全株が1月下旬に開花した. この結果から花序の発育が進んだ株を選べば9月中旬低温処理開始で年内開花が可能であることがわかつた. なおこの低温処理を暗黒下で行なつても傷害は認められず効果的であつた.
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