有皮りん茎の組織培養における子球形成(第2報) : りん葉片における子球形成過程の形態観察
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概要
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ヒガンバナ科の17属20種, ユリ科の10属15種の有皮りん茎について, りん葉基部における維管束の走行位置を観察したところ, ヒガンバナ科の属ではすべて背軸面寄りに, ユリ科の属では2属の4種を除き他は向軸面寄りに平行に縦走していた.りん葉基部の切片を組織培養すると, 不定的子球がこれの下端部に形成されるが, 前者では背軸面, 後者では向軸面の葉脈沿いの位置に出現する率が高かった. したがって, 維管束からの距離が最も短い部位の個体再生能力が他より大であると考えられる.両科の一部の属について, 培養中のりん葉基部組織の内部及び外部形態観察を行い, 維管束に最も近い位置の表皮及び表皮下細胞が培養後分裂を開始して新生長点をつくり, 葉を分化しながら子球の形態をとってゆく過程を明らかにした.
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