ウンシュウミカン果実の成熟に伴うエタノール及びアセトアルデヒド含量の変化
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1973年9月3日から1974年1月28日まで, 約15日ごとに18年生の早生ウンシュウ‘興津早生’及び18年生の普通ウンシュウ‘シルバーヒル’果実を採取し, 果皮並びに果汁中エタノール, アセトアルデヒド含量を成熟現象との関連において調査し, あわせてこれら成分の消長が成熟指標になりうるかどうかを検討した.早生, 普通ウンシュウの果汁及び果皮中エタノール並びにアセトアルデヒド含量は, 9月上旬から翌年1月下旬にかけて極めて緩慢に増加した. そして量的にも微量であり増加幅も狭小であった. 一方, 果汁中糖度/酸及び全糖/酸比率は両品種ともに9月上旬から翌年1月下旬にかけて著しく増加した.これらのことから, エタノール並びにアセトアルデヒド含量の消長が糖/酸比率と同等に品質及び成熟判定の指標にはなりえないと考えられた.
- 園芸学会の論文
著者
関連論文
- ニホンナシから検出された種子および花粉伝染性の2本鎖RNA
- ニホンナシ新品種'あきづき'
- (210) ニホンナシの後代に伝搬される二本鎖RNAについて (日本植物病理学会大会)
- モモ(Prunus persica(L.)Batsch)における18SリボゾームRNA遺伝子の蛍光in situハイブリダイゼーション(FISH)
- ベトナム北部に分布するカンキツ、カキおよびビワ遺伝資源の特徴
- ニホンナシ品種'新興'および'新星'由来の新規自家不和合性遺伝子
- ニホンナシ果実形質の狭義の遺伝率
- ニホンナシ果実の熟期と果実重の遺伝相関
- ニホンナシ果実の熟期の遺伝
- ウンシュウミカンの採取後果実の呼吸量及びエチレン発生量
- ウンシュウミカン果実の成熟に伴うペクチン質含量の変化
- ウンシュウミカン果実の成熟に伴う呼吸及びエチレン発生量の変化
- ニホンナシの自家摘果性品種育成に関する研究 : (第2報)自家摘果性の品種間差異が摘果時間に及ぼす影響
- ウンシュウミカン果実の成熟に伴うエタノール及びアセトアルデヒド含量の変化
- ウンシュウミカン果実の成熟に伴う糖, 有機酸の変化
- ナシの自家和合性品種育成に関する研究 : S_4^ホモ接合体後代の遺伝様式