異なった栽植密度におけるワセウンシュウの樹冠密度と収量及び葉面積指数との関係
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概要
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ウンシュウミカン‘宮川早生’を 1,250, 2,500, 5,000及び10,000本/haの密度条件で1967年に植栽し, 間伐を行わずに栽培を続けた. その間に得られた4〜21年生 (1969〜1986年) のデータをもとに, 樹冠占有面積率が100%に達した以後は経過年数で示した樹冠密度と収量及び葉面積指数 (LAI) との関係, さらに収量に対するこれらの要因及び栽植密度などの相対的寄与を検討した.1. 各栽植密度における樹冠密度と収量及びLAIとの関係は, ほとんどの場合二次曲線によく適合したが,二次相関係数Rは, 栽植密度が高くなるにしたがって小さくなった. 単位葉面積当たり果実生産力は, 栽植密度が高くなるにしたがって低くなった.2. 樹冠密度と収量及びLAIとの一般的関係から,樹冠密度99%のときに最高収量64t/ha, 及びLAI6.8が推定された. LAIは, このとき増加傾向にあったが,うっ閉状態に達した6年後に最大8.2を示した.3. 収量の変動解析において, LAIの寄与率が最も高かった. 樹冠密度及び栽植密度などの要因の寄与率は,LAIより著しく低く, これらの要因は, LAIを通して収量に影響を及ぼすと考えられた.
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