ワセウンシュウにおける栽植密度などの2, 3の栽培条件が樹冠占有面積率に及ぼす影響
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概要
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ワセウンシュウ‘宮川早生’を無深耕少肥 (深耕少肥の1/2量施肥), 及び深耕施肥 (0.6mの深耕, 窒素, リン酸, カリ: 270, 240, 220kg/ha) 条件下と, 無せん定無摘果 (自然状態に放任), 及びせん定摘果 (やや弱いせん定, 開心自然形, 葉果比35)条件下で, ha当たり1,250, 2,500, 5,000及び10,000本の4つの栽植密度に区別し, 1967年に植栽した.その後, 間伐せずに栽培を続け, 2〜21年生 (1967〜1986年) のデータをもとに,樹冠占有面積率に及ぼす栽植密度及び栽培条件の影響を明らかにするとともに, 各栽植密度が最高収量を示した時の樹冠占有面積率などを比較検討した.1. 各栽植密度における樹冠占有面積率は, 栽植密度が高くなるにしたがって急速に増加し, 早く100%に達した.2. 1,250及び2,500本/ha区における樹冠占有面積率は, 無深耕少肥条件より深耕施肥条件において, またせん定摘果条件より無せん定無摘果条件において, 急速な増加を示し, 早く100%に達した. 5,000及び10,000本/ha区においては各栽培条件による影響はほとんど認められなかった.3. 各栽植密度において収量が最高に達した時の樹冠占有面積率は, ほぼ100%であり, その時の収量は平均68t/haであった.4. 計画密植栽培において, 間伐の開始時期を樹冠占有面積率がおよそ80%に達した時とすると, 品質を考慮した収量は60t/ha前後あげられる可能性が示された.
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