異なった栽植密度におけるワセウンシュウの果実生産力, 葉面積指数及び樹冠占有面積率と収量との関係
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概要
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ワセウンシュウ‘宮川早生’を用い, 栽植密度1,250本/haと2,500本/ha, 及び5,000本/haと10,000本/haを込みにした低密度区及び高密度区において, 栽植密度が果実生産力 (単位葉面積当たり結実量, kg/m2), 圃場面積当たり収量 (t/ha), 葉面積指数(LAI) 及び樹冠占有面積率に及ぼす影響, ならびに果実生産力, LAI及び樹冠占有面積率と収量との関係を検討した.1. 低密度区の果実生産力は10〜21年生時にわずかな減少 (1.21〜1.00kg/m2) を示したが, 高密度区においては4〜17年生時に大きく減少した (0.93〜0.50kg/m2). 高密度区は, 低密度区よりつねに高いLAI及び樹冠占有面積率を示した.2. LAI及び樹冠占有面積率と果実生産力との関係において, LAIが5及び樹冠占有面積率が80%までの範囲では, 果実生産力はほとんど変化せず, 両者の値がそれより大きい場合に減少傾向を示した.3. 樹齢にともなう収量の増大は, 最初は主にLAIあるいは樹冠占有面積率の著しい増大によるものであり, それ以後の収量の減少は主に果実生産力の著しい減少によるものであった.4. 高密度区及び低密度区の収量はほぼ11年生時に同値 (60t/ha) となったが, それまでは高密度区が, 以後低密度区が優った.
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