夜間の谷における気温の周期的変動について
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概要
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斜面上での冷気流の発生が間欠的であることは, これまでにも報告されているが, 本稿では, 寒河江川の谷に沿って気温と風の観測を行なった結果, 夜間に谷の狭窄部で気温が周期的に変動する現象を捉えることができたので報告する。調査対象とした地域は, 寒河江川が見附付近から大井沢断層に沿って南から北へ直線状に流れる約10kmの部分である。調査は, 定点観測と移動観測によって行なった。観測の結果は次のようである。日没前から谷底面では気温が低下し, 風速は日中よりも弱くなるが, 風向は安定し谷に沿って山風が吹く。山風は, 上流で始まり次第に下流におよぶ。日の出前後には山風は一時中断するが, 谷風へは反時計回りの風向変化で移行し, それは下流側から始まる。檜原を除く谷底での気温は同じような変化傾向を示すが, 谷の狭窄部となっている檜原では, 夜間に気温が約2℃の幅で, 1時間ないし1時間30分の周期をもって変動する。これは, 冷気の間欠的な流下によると考えられ, 檜原付近の冷気は気温の移動観測でも認められる。しかしこの冷気の形成過程又は供給源等は不明である。
著者
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