任意地点の温量指数の推定法について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
山岳地域における温量指数を, 簡便に求める方法を検討した。全国11地点の上層観測資料によって求めた温量指数の高度分布は, 二次の多項式で近似できるが, 二次の項の寄与は小さく地点間の差は小さいので, これを平均値の4.68×10-6で置き換えることができる。そのため, 任意地点の高度h(m) における温量指数Whは, 海面高度の温量指数をW0とすると次式で求めることができる。 Wh=W0+Γ×10-3h+4.68×10-6h2そこでΓの分布図と, 全国の気象台, 測候所, AMeDAS観測点の合計703地点を用いてW0の分布図を作成した。これらの分布図上で, 任意地点のΓとW0を読みとれば, 上式で任意高度の温量指数を計算できる。また図上で求めることができるように, 高度-温量指数線図を作成した。
- 東北地理学会の論文
著者
関連論文
- 富士山におけるカラマツの偏形とその形成要因について
- 任意地点の温量指数の推定法について
- 山形県の水文気候環境に関する年気候学的考察
- 西南日本における土壌水分の分布について
- 清川ダシの気温と湿度について
- 東北日本における土壌水分の分布について
- 庄内平野の強風に関する二, 三の特徴について
- 東北日本の気候的水収支について
- 庄内平野の強風に関する中気候学的研究去-清川ダシと北西季節風-
- 夜間の谷における気温の周期的変動について