アルファルファ, Medicago sativa L., のカルスおよびプロトプラストからの植物体再生における変異
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概要
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アルファルファ, Medicago sativa L., の4品種の胚軸由来カルスからの不定胚および植物体再生能力について検討した. カルス誘導, 不定胚形成のための前培養, 不定胚形成および発芽のために Brown と Atanassov (1985) の方法に従ってそれぞれ異なる4種類の培地を用いた. 植物体再生能力は品種によって, また, 品種内の個体によって異なっていた. 約1ヵ月ごとに5〜7回継代培養したカルスからの不定胚形成能力は急速に低下した. また, 胚軸由来カルスから単離したプロトプラストからの植物体再生も試みた. 新鮮培地に継代してから2〜3週間以内のカルスを4%セルラーゼ“オノズカ”RS, 1%マセロザイムR-10, 0.2%ペクトリアーゼY=23, 0.7Mマンニトール液で1時間28℃で振盪処理してプロトプラストを単離した. このプロトプラストを Kao と Michayluk の改良8p培地 (ゼアチンの代わりにベンジルアデニンを加え, ココナットミルクを除いたもの) で培養すると約2ヵ月でコロニーが形成された. しかし, このコロニー形成能力においても品種および個体間に差異が認められた. このコロニーからカルスを得, 胚軸由来カルスと同様の培養方法で植物体を再生することができた.
- 日本植物細胞分子生物学会の論文
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