マイクロインジェクション法によるカリフラワーモザイクウイルスのコマツナプロトプラストへの導入
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概要
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マイクロインジェクトスコープを用いて, 外来DNAを植物プロトプラストに導入できるかどうかについて検討した. カリフラワーモザイクウイルス (CaMV) DNAを所定の濃度に調製し, コマツナのプロトプラストと混合し, プリッキングを行った. CaMV DNA の導入ならびにその発現をCaMV外被蛋白特異螢光抗体により確認した. 導入48時間後において, コマツナのプロトプラストに螢光塊を示すものが存在した. この時間内ではプリッキングの影響はほとんど認められず, CaMV DNA 125μg/mlの濃度で20〜35%のプロトプラストに螢光塊の存在が確認された. なお, CaMV DNA 10μg/mlの濃度でインジェクションを行い, 同様に螢光塊を認めたが, プリッキングよりも時間を要し, 多種類の組換DNA等の発現の有無を調べるのにはプリッキングの方が適しているように思われる.
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