アルファルファ (Medicago satiua L.) のカルスおよび胚様体形成の品種間差異
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概要
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アルファルファの31品種を用いてカルス形成, 再分化に関して検討した. カルスは葉, 胚軸, 根をNAA 3.7 (mg/l), kinetin (2.2mg/l) を含むSH培地(Shenk and Hildebrandt, 1972) あるいは, 2,4-D (2mg/l), kinetin (3.7mg/l) を含むMS培地 (Murashige and Skoog, 1962) で培養して作出した. その後カルスをホルモンフリーの培地に移植し再分化を試みた. カルス形成は, 品種間および誘導する部位によって異なった. 胚様体形成は, SH 培地で3品種, MS 培地では14品種において観察された. 品種 Orca はいずれの培地でも胚様体を形成した. さらにホルモンの最適条件を検討したところ, 2,4-D (5mg/l), kinetin (0.2mg/l) を含むMS培地を用いることにより, 75%の頻度で胚様体が形成されることがわかった. これらの胚様体はすべて植物個体まで生長した.
- 日本植物細胞分子生物学会の論文
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