<I>Geotrichum candidum</I>リパーゼによるひまし油分解に伴うエストリドの合成
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概要
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ひまし油に<I>Geotrichum candidum</I> ATCC 34614のリパーゼを作用させると, 反応液の酸価はいったん上昇したあと低下した。この原因を明らかにするために, ひまし油の主成分であるグリセリン=トリリシノレアート (精製品) に上記のリパーゼを作用させ, 反応生成物を高速液体クロマトグラフィーにより分離し, その構造をIRやNMRにより検討したところ, それらはリシノール酸の重合物であることがわかった。これらの結果から, <I>Geotrichum candidum</I>リパーゼによるひまし油分解における酸価の低下は, このリパーゼによりエストリドが生成することによることを明らかにした。
- 社団法人 日本油化学会の論文
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