油化学の最近の発展と今後の展望
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概要
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洗剤工業界において石油化学製品から植物油脂への原料転換が進行してきている。中でもパーム油は単位面積あたりの油脂収穫量が高いことと適切な炭素鎖長を有していることから著しく生産数量が伸び注目されている。<BR>ここでは最近の技術としてメチルエステル由来の界面活性剤とパーム油からの微量物質抽出技術を紹介する。<BR>α-スルホ脂肪酸エステル塩 (MES) は洗浄性能に優れ, 洗剤の濃縮化に寄与すると共に環境への負荷も少ない界面活性剤である。また新規触媒 (Al-MgO) によりメチルエステルへのEOの直接付加反応が可能になり新しい非イオン界面活性剤が製造されている。パーム油から天然カロテンの回収技術が工業化され, 生理活性分野での新しい用途が期待される。油脂由来の新規マイルド界面活性剤も開発されている。<BR>更に, 油化学発展のための課題と21世紀への動向について考察する。
著者
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