日本人の常用食品の消化吸収率とエネルギー利用率に関する研究 : 第1報凍り豆腐と大豆

概要

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日本人の常用食品の消化吸収率とエネルギー利用率に関する研究(第1報凍り豆腐と大豆) 日本人を対象とした大豆および豆腐の消化吸収率およびエネルギー利用率に関する正確なデータが殆どないので,これらの値を算出した。対象者は日本人青年男子4名である。最初の7日間を基礎食期,それに続いて大豆および豆腐のテスト期は各々7日間とした。実験期間中に排泄された糞および尿は,全量採取し分析に供した。基礎食とテスト食期の成分の差によって,消化吸収率およびエネルギー利用率を算出した。以下はその結果である。 1) 蛋白質の消化吸収率は,凍り豆腐103.2±4.0%,大豆93.5±3.3%であった。 2) 脂質の消化吸収率は,凍り豆腐97.3±2.5%,大豆90.1±9.9%であった。 3) エネルギー吸収率は,凍り豆腐108.4±8.9%,大豆89.9±4.3%であった。正味エネルギー利用率は,凍り豆腐104.0±8.0%,大豆88.0±4.3%であった。 4) 食品100g当りの利用エネルギーは,凍り豆腐660.0kcal,大豆439,1kcalであった。