病院からの廃水処理を指向した表面改質活性炭によるフェノールおよびクレゾールの吸着除去

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概要

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病院からの廃水処理を指向して,表面改質活性炭(含窒素活性炭,低温酸素プラズマ照射処理活性炭)を調整し,消毒薬成分であるフェノールおよびクレゾールの吸着除去実験を試みた。活性炭に対するフェノールおよびクレゾール吸着量と吸着剤の細孔構造との間には有意な相関関係は認められなかった。吸着量の差は,活性炭表面の荷電状態と吸着質のフェノール性アニオンとの相互作用に起因することが示唆された。吸着速度に関して,表面改質活性炭へのフェノールおよびクレゾールの粒内拡散係数は,各吸着率において,原活性炭に対するよりも大きな値を示した。含窒素活性炭およびプラズマ照射処理活性炭において大きな粒内拡散係数を示した理由は,それぞれ吸着質であるフェノールおよびクレゾールと吸着剤表面の荷電状態との相互作用,プラズマ照射処理による活性炭のトランジショナル孔容積が増大したことに基づくものであると考えられる。病院からの廃水を処理する際,含窒素活性炭が至適であることが判明した。

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