北海道某地域住民の血清カロテノイド,レチノールとトコフェロール値への喫煙,飲酒および食品摂取の影響

概要

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北海道某地域の835人の健常住民(年齢35∼79歳)における血清カロテノイド,レチノール,トコフェロール値と喫煙,飲酒および食品摂取との関連を検討した。血清β-カロチン(BC),α-カロチン(AC),リコピン(LY),β-クリプトキサンチン(BX),ゼアキサンチン(ルテインを含む,ZX),カンタキサンチン(CX),β-トコフェロール(γ-トコフェロールを含む,BT)値は男性より女性が高く,血清レチノール(RE)値は女性で低かった。血清α-トコフェロール(AT)値は性差がみられなかった。重回帰分析では,男性の血清BC,BX,AC,LY,ZX値は喫煙との負の関連をえた。男性の血清BC,AC,BXは飲酒と負相関し,一方,血清RE値は男女共に正相関した。血清BC,AC,ZX値と特に,女性のニンジン,トマト,牛乳,緑葉野菜類などの摂取,および血清BX値とミカン,果汁,果物類摂取と有意な関連がえられた。血清REとAT値は食品摂取と有意な関連はみられなかったが,血清BT値は男性のトマト,果汁摂取と相関した。